「あれだけ食べて、なぜ太らないの?」
瘦せてるのに、大食いの彼女。
フードファイター美女の謎。
摂食障害になった女性たちとの30年余りの交流の軌跡が話題の書に!
もっとも、この生まれ変わりは長くは続きませんでした。過食嘔吐と大食いとのバランスをうまくとれなかったことから、症状が悪化し、身長168センチで最低体重27キロというレベルまで瘦せてしまいます。
ブログでカミングアウトを行なったのは、まさにそんな時期。そして、2年近くも入院生活を強いられ、そのあいだに死亡説もささやかれました。
かと思えば、彼女とは違うタイプの「特異体質」が摂食障害によってもたらされたと説明するフードファイターもいます。女性では史上最強との呼び声も高い赤阪尊子は高校時代、ダイエットから拒食症になり、50キロ以上あった体重が31キロまで落ちました(身長は159センチ)。4年後、体調が回復すると、
「不思議なことに、いくら食べても太らない身体に変わっていた」
と言うのです。
「念のため病院でレントゲンを撮ると、胃の壁が普通の人の2倍あると言われた」
とのこと。その後、日常的にも大食いを続けながら、48キロという体重を維持しているそうです(註1)。